トホホ隊長のなんだかなぁ

4月25日 三峰山
久しぶりに山に行ってまいりました。予想はしていたものの、ヘロヘロ度はレットゾーン突入でした。
当初、御在所山に行く予定でしたが、ふと前島食堂の鳥焼肉が食べたくなり急きょ三峰山(みうねやま)に変更しました。
飯高から車で結構高度を稼ぎ、登山道から登り1時間半弱、下り45分程のリハビリにはもってこいのコースです。
登りは大半が植林杉の中で、視界が利かず面白みに欠けますが、道がしっかりしているのと、急登がないので安全です。退屈な植林地帯を抜けると、急に視界が広がり奈良の大峰の山々が飛び出してきます。そうするともう八丁平と呼ばれる草原で、冬には霧氷で有名な所です。頂上までは後10分程で着き、美杉と曽爾の山が出迎えてくれます。何度も来ているので、写真撮影は息子に任せ、私は最近始めた山だけの風景画を書きました。出来栄えは15〜20分程度で書いてしまえるものなので、子供のクレヨン絵に等しい。大事なのは他の登山者からの感嘆符なので、本末転倒といったところでしょうか・・・
30分程で頂上部を周遊出来るので、登りとは違うコースで八丁平に降り景色を堪能しました。平地では新緑が美しい季節になってきましたが、1000m地帯では後2週間位が見頃でしょう。
行きはヨイヨイ帰りは怖いで、膝の爆弾を抱えてヨタヨタと降りる私を尻目に、日頃から下りは得意だと豪語する息子は飛ぶように降りるのでした。威厳を保つ為に「危ないから独りで先に行き過ぎるな」と言っていたけれど、実際は予想外に下り足が利かないのでビックリでした。かなりヤバイですぞ。待ってくれを連呼してしているうちに到着。しかし登山道が終わった途端に急斜舗装道の走り出した息子は最後に一回転。最後に気を抜くとこうなるのです。
様々な課題を残しつつ、カタルシスを得るために、筋肉痛を代償に次なる山を目指すトホホ隊長でした。


6月13日  局ヶ岳(つぼねがたけ)
やっと天気に巡りあい、のびのびになっていた山に行く事が出来ました。
日曜毎に天気が崩れ、実際の天気と予報に翻弄され、共に行く予定の友達には迷惑をかけ、これも持ち越しとなっていた子供達との練習登山を優先する事にしました。という訳で、飯高の1番近い1000m峰である局ヶ岳にGO。
2年ぶりに訪れた山は、正直ガッカリでした。間違った考えで整備すると、かくも無残になるのかと云う有様。
まず、麓に住人には気の毒ですが、大して意味のない砂防ダムを増設した為(従来あるものを浚渫すればいいと思う。)に作業林道が山肌を削り、植林とはいえ情緒のあった旧道はズタズタになり、その割には道しるべがないので分かりにくい。後半は以前と変わらなくとも、結果非情に荒れた印象の道になってしまった。小峠から山頂にかけては自然林が広がり新緑の美しさだけが救いだったけれど、以前から目障りな巨大な反射板はいたしかないとしても、どうせ手をいれるのであれば360度の視界を遮る山頂の木を少し短くすればいいのになぁ。
久々の天気のいい日曜日なので登山者が多いと、背伸びしないと周りの景色が見れないので絵を書く気にならなかった。子供は尚更だった。
下山はコースを新道に変えたはずが、途中から訳がわからなくなった。
下り終えるとそれは、新設された椿の滝コースというものだった。
もともとの道と新設の道が所々交差していて2m程に広げられ登山道というテープが木に巻きつけられてあれば、当然そちらを選択する訳で、そうすると全然知らない道になっているので大層不安になる。幸い前回工事をしているのをみたので多分新設道と察してはいたけれど、標識を立てないと駄目だ。
南斜面で広い道は視界が広がりいいだろうと思って造ったのだろうが、多分登山をしない人が考えただろう。ただのガレた単調で面白みのない広いけれど滑るので歩きにくい。下りの得意な息子も危ないのを自覚してか飛ばすことなく、それはそれで成長の跡が見られて感心したけれど、つまらない山だった。
唯一椿の滝は良かった。飲めることを後で知ったのが心残りだった。


6月27日 岳の洞(学能堂)がくのどう

三雲に住む友人と初めて登山する事になり、相性が悪いのか天候不順のため延びること2ヶ月、ようやく実現。やれやれ・・・
美杉に三多気の桜で有名な大洞山(おおぼらやま)の南向かいにあるのが、岳の洞だ。登山道に至る林道の入り口が標識がないので分かりずりらい。
生憎林道整備の出合いにかち合い、車が通れず。
林道を10分程歩くと登山道に出会う。そこから40人の団体を追い越し40分
程杉林の急登。北斜面の風のない単調な急登は、湿度の高い日には最悪だ。サウナ状態で全身汗みどろだ。一度林道の終点に合流して再び40分の消耗戦に突入。首に巻いたタオルが絞れる位汗が出ると、ようやく稜線に出る。相変わらず視界はないが風は通る。なだらかな傾斜を15分ほど歩くと最後の登りとなる。いきなり360度の視界が広がり、疲れが吹き飛ぶ。
眺望だけをとれば三重県有数の山だろう。生憎頂上に出た頃は天気は下り坂でクリアに見れなかったのは残念だったが、満足満足。
雨に追われるようにして下山。途中老若男女混成40人団体のうらやむ顔を見つつ、林道出会いまで下りる。雨で滑るので、遠回りながらゆるやかな林道を選択。お陰で膝の負担も少なくラッキーだった。
今回初めてのペアはペースが分からず、最近子供連れのペースに慣れていたので最初噛み合うまで結構辛かった。何にしても慣れは大事だなぁ。
そして、今回の最大の収穫はなけなしの金で買ったサポーターが機能したことだ。これで夏山も不安なく行けそうだ。ほんとに優れた道具はありがたい。
まぁ、道具に頼らなくてはならない体はトホホものだけど・・・・



7月11日 堀坂山(ほっさかさん)&観音岳(かんのんだけ)
常念岳への最終調整のため、妻と息子を連れ暑さに負けるものかと
いざ山へ。
しかしながら、前回の岳の洞でのサウナ攻撃が頭から離れず、
腰が引けてしまい、涼しいそうで楽に登れるを第一に標高500mの峠まで
車で登れる堀坂山にした訳です。それでも日本アルプス登山目前にいかにも
安易だろうと、同じ峠から登れる観音岳をセットにしてお茶を濁そうと・・・。
暑さでヘロヘロになって、もしかすると一山かもと思いきや、
予想以上に涼しく、ビックリ。
よく考えれば、峠かの尾根道なので林の中でも風は通る訳で、
道理でこの暑いのに登山者が多いはずだ。
登り45分下り20分。頂上での滞在時間を入れても1時間半で終了。
頂上で健脚の初老の登山者に出会った。
どうも独り歩きの人は会話に飢えているらしく、出るは出るは山の自慢話。
これは山屋の性癖かもしれないなぁ。
一足先に下山し、峠で水を補給した後、再び観音岳に登山開始。
下山前から、もう一山を嫌がっていた息子は早々にへたれモードで
老人のように両手で杖をつき腰を折りながらトボトボと登る始末。
まぁ、確かに一度下った後の登りは大人でも辛いけれど、最初100メートル弱
登ってしまうと、後はやせ尾根のアップダウンの、
登山というよりハイキングに近いコースなので、木陰で涼しいし夏には最適の練習コースだ。ようやく調子が出た頃には頂上に到着。
もともと下りには自信がある息子は、帰りは嘘のように絶好調だった。
下山後は、松坂近辺の山帰りには定番となった鳥焼き肉で、久しぶりに生ビールで乾杯。
山の後のビールは、やはり最高だった。
さて、次はいよいよ本番。北アルプス常念岳です。

11月14日 御在所岳
脹脛の肉離れから回復後初めての山登りでした。
嬉野在住の友を誘いったところ、例により天気は怪しく気が気ではなかった。2年ぶりの人と、新人、はたまた病み上がりのそうそうたるメンバーで
不安一杯でいざ中道で頂上を目指しました。
時を同じくして出発したのが、刈谷のボーイスカウトチーム10人程で、前後を指導員が引率していました。我々は、靴に山田と書かれた最後尾の子供の後を登っていたのですが、一足登るごとに喘ぎ声を上げながら、ヨタヨタと登る姿に悪いなとは思いながらも、笑いを堪える事が出来ませんでした。
我々にとっては休み休みのいいペースでしたが、山田君は教官のカンバレを無視して強制休息を取ったので、仕方なく先を越しましたが、少し前の我が息子を見る思いで他人事とは思えない光景でした。
紅葉というのが今回のテーマでしたが、御在所では既に5合目まで紅葉前線は降りていました。主に茶色と黄色で赤がない為パンチに欠けるていましたが、うす曇りの割には視界が利き思わぬ感動でした。
頂上に着いた頃に雨がポツポツ当たりだし、友との天気の相性の悪さに苦笑いしました。どうしても山田君がリタイアしていないか心配だったので、少し粘っていたら、涼しい顔をして登場。
「山田君、もう一山行けそうだね。」と声をかけると、「もういいです。」と群集の中恥ずかしそうに答えていました。
そんな微笑ましい出来事の後、2班に別れ友と私は裏道を下山。
方やロープーウェイなので下山は10分ほどなので、こちらは焦り気味で結構濡れた足場の中飛ばした結果、下山後の温泉の効能以上に病み上がりには負担が多かったみたいで、先だっての剣岳よりヒドイ筋肉痛に襲われました。これってミクリガ池温泉が凄いのか、私の足が軟弱なのかどちらでしょう?

4月17日
 屏風岩(びょうぶいわ)〜住塚山(すみつかやま)〜国見山(くにみやま)


美杉に山桜で有名な三多気桜がありますが、その近くに(といっても奈良県ですが)ススキで有名な曽爾高原があり、向い側の山塊に屏風岩というのがそびえ立ち、その麓に見事な桜があるらしい。
ということで、嬉野のヨシト君を誘って、桜見がてら山登りをしてまいりました。
県内の道に詳しい友に甘えて、地図を用意しなかった為か、最初から道を外れ幸先悪いスタートだった。対向に困る林道を抜けようやく屏風岩公苑に付くといきなり駐車代金を取られてしまった。
嫌な感じはしていましたが、50m程登り桜広場に出ると見事な1分咲きの桜。ライトアップの照明器具が空しかった。
しかしながら満開の桜が屏風岩を背景に浮かび上がると、これは綺麗だろうと確信するが、夜あの道を走るのはチョッと勇気が要る。
広場を抜け、住塚山に向かい急登するが、何せ半年振りの登山となれば付いてゆくのが精一杯だった。
山慣れた友は休む気配は無く、一気に峠まで登りつめヘロヘロの私は汗みどろになっていた。風の通る尾根歩きで、からだがようやく順応し始めた頃気が付けばもう山頂だった。
考えを同じくした先客が20人ほどいて、眺望はいいのだが、落ち着かない。360度の展望だが、至る所にオジサンオバサンで休みもそこそこに目の前の国見山に向かう。100mのダウン、アップで痩せ尾根を登ると20分程で山頂に着く。景色を堪能しながら急ぎ昼食を取り(混んでいたので)、来た道を両山の鞍部の峠まで戻り、標識の無い方向の道に向かう。
しばらく下って沢に出ると、広い林道に出た。先客2組困った顔して休息している。ガイドブックに載っているルートだが、ルートが無い。目印のテープも標識も無い。林道を辿れば結果的にはたどり着くことには違いないが、屏風岩越えをしたいので、それらしき踏み跡を辿り登ってみたが、藪コギになってしまい勇気を出して引き返す。繰り返すこと2回、3度目の正直でようやく屏風岩越えが出来た。多分一昨年の大雨でルートが崩れたせいだと思うが、それにしても不親切である。
もっとも腑抜けた体にはいい鍛錬にはなったけれど・・・
 
帰りは御杖村に新しく出来た温泉に入り、桜餅のサービス(桜祭りの)を受け心地よい疲れにストレス解消でした。
雨男コンビには珍しく天気にも恵まれ、よい一日でした。


      屏風岩

5月16日 堀坂山&観音岳

今年の富士登山に向け経験者は不安を感じる様で、昨年はぶっつけ本番だった義妹もやる気を起こして8ヶ月ぶりの練習登山。なにせ日帰りの予定ですから・・・。
来週に大台ヶ原の予定があるので、練習といえば堀坂山でしょうと、しかしながら不精をこいて峠から両山を攻めるお決まりのコース。
ここ数日不安定な天気だったのが嘘のような快晴。朝方吹いていた風も心地よい位で、最近登った中では一番の見晴らしでした。残念なら富士山までは見えませんでしたが、山々がくっきり見えて、忘れてきた絵画セットが泣いていました。
忘れ物といえば、さすが我が妹、剣であんなに辛い目に会ったのに少しも学習することなく、又しても靴の中敷を忘れてきました。いわく「辛い事を忘れるから、山に登れる。」
ごもっともです